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委員会の紹介

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自死問題対策委員会(法務総合事業部)

更新日

2025/9/5

~誰もが自殺を選択することのない社会を目指して~

 

みなさま、こんにちは。

自死問題対策委員会の紹介ページにアクセスいただきありがとうございます。

私たち司法書士は、「自死・自殺」という社会問題の解決を目指し、法律専門職としての立場から、法的支援を通して様々な活動を行っています。

「自死・自殺」に追い込まれる方は、それぞれに背景が異なり、「自死・自殺」に至る原因も複合的です。多重債務による経済・生活問題の悩み、ギャンブル・アルコールなどの依存症からくる症状、また、うつ病をはじめとする精神的な問題などが複雑に絡み合い、正常な判断能力が失われたことが原因で「自死・自殺」を選択してしまう方もいらっしゃいます。

悩みを抱える相談者の方に寄り添い、適切な支援先へとつなぐことはとても大切なことです。私たちは、少しでもお役に立てればとの想いで、各地域・多職種の専門家の方々との連携を重視した相談会や研修会を開催しています。

 

『ベッドサイド法律相談』

耳なじみのない言葉かもしれませんが、神奈川県司法書士会では、自殺企図はじめ様々な理由で医療機関に身を置かれている入院患者の方々が抱えるトラブルや心配ごとに対し、法的支援を行うことを目的に、入院先の医療機関等に相談員を派遣する事業を行っています。患者の方々のベッド脇での対話をイメージした相談事業です。

この活動は、全国的にも先進的な活動であることから、神奈川県から、自殺対策モデル事業として認定され、一部助成金が交付されています。

具体的な内容については、ベッドサイド相談ページをご覧ください。

また、ベッドサイド法律相談を利用されたい医療関係従事者の方々は、こちらからお申し込みください。

 

『ゲートキーパーとして』

ゲートキーパーとは、悩んでいる人に「気づき」「声かけ」「話を聴く(傾聴)」「必要な支援につなぐ」「見守る」人のことを指します。

司法書士は、法律専門家としての立場から、その役割を担うことを期待されています。

私たちは、各種研修等を通じてゲートキーパーとしての研鑽を積み、適切な対応で相談を受けることを常に心掛けています。

 

『神奈川県司法書士会の各種取組のご紹介』

  • 令和7年2月1日(土)、横浜・関内ホールにて、市民公開講座「自死問題シンポジウム 生きごこちのいい社会を目指して」を開催しました。
    コロナ禍を経た現在の生きづらさとはどのようなものか。また、悩みを打ち明けられたときにどう対応すればよいか。ご参加いただいた約200名の皆さんとともに、「生きごこちのいい社会」へのヒントを探りました。
    神奈川県司法書士会、東京司法書士会、横浜市中区役所共催。YouTubeでも同時配信されました。
  • 毎年9月の自殺対策強化月間では、県内各地で行われる各種相談会への相談員派遣など、様々な自殺対策事業に取り組んでいます。
  • 各自治体で開催される自殺対策会議等に委員を派遣しています。各自治体の取り組みなどについて情報共有を行い、司法書士として法的支援者の立場から発言し、自殺対策を通して顔の見える関係、地域連携づくりを行っています。